<日本政府専用飛行機> 初代が引退 2代目は4月に就航

ニュース

<日本政府専用飛行機> 初代が引退 2代目は4月に就航

日本の政府専用飛行機は、アメリカの大統領専用機「エアフォースワン」になぞらえて、空飛ぶ総理大臣官邸とも呼ばれ、26年にわたり日本の外交を支えてきた。この春、初代の機体が退役し、二代目が就航する。その内部を取材した記事をまとめてみました。

<初代はまもなく退役>

政府専用機の歴史は実はそれほど古くない。運航を開始したのは平成5年。それ以前は、天皇陛下、そして総理大臣も民間機を利用して外国に赴いていた。

機体はアメリカのボーイング社が開発した大型旅客機747-400型をベースにしている。全長70.7m、全幅64.9m、高さ19.06m。時速約900kmで飛行する、ジャンボジェットだ。

運航任務にあたるのは、航空自衛隊の特別航空輸送隊。20人ほどの乗組員は全員が航空自衛官だ。「専用」の格納庫が北海道の航空自衛隊千歳基地にあり、ここで整備も行われている。

政府専用機は、原則として2機同時に飛ぶことになっている。1号機に総理大臣らが搭乗し、2号機は予備機となる。運航中に故障などがあった際、すぐに乗り換えられるようにするためだ。ちなみにアメリカのエアフォースワンも同様に2機同時に運航されている。

政府専用機の導入は昭和62年に閣議で決定され、改装費を含めて、2機でおよそ360億円で購入された。その後、運用試験などを経て、平成5年2月に当時の渡辺副総理兼外務大臣のアメリカ訪問が最初の任務となった。

以降、これまでに訪れた国はちょうど100か国。寄港地は269か所にものぼる。飛行距離は1460万km。地球365周分にあたる。

去年4月以降では、安倍総理大臣の先月(1月)のロシア、スイス訪問を含めて14回の任務にあたった。しかし、導入から20年以上が経過し、整備の大部分を請け負ってきた日本航空が747型機をすべて退役させ、今後、整備に支障が出ることが予想されることなどから、3月にも退役し、後継機にその地位を譲ることが決まっている。

<新しい政府専用機>

新年度から運用される新しい専用機はこれまでと同様に2機。去年すでに受領されていて、運用開始に向けて訓練が続いている。後継機はボーイングの777-300ER。

機体は改装費含めて、2機でおよそ740億円。全長73.9m、全幅64.8m、高さが18.5mと機体のサイズは初代とほぼ同じだ。時速約900kmで飛行し、最大航続距離がおよそ1万4000kmと初代よりも1000kmほど延び、燃費は向上しているという。

<後継機は4月から運用>

いまの専用機が総理大臣の外国訪問で使われるのは、先月のロシア・スイス訪問が最後となるものと見られ、4月からは後継機の運用が始まる。


1

関連記事

ピックアップ!

ピックアップ!

カテゴリー

タグ

月別アーカイブ